覚醒のすすめ

誇りと自信を取りもどすために!

満州事変を見てわかったこと(補足)

前回の補足をしたい。
当時の背景について政治的なことばかりを列挙したが、これでは不足しているためである。

 

戦争とは利害の対立で起こる。政治的な衝突だけで起こるものではない。そして、経済、思想、宗教、人種などさまざまな要因で複合的に組み合わせれて起こる。しかし、一番大きな要因は、経済(国の権益)が原因である。思想、宗教、人種などの理由は、大義名目であり本質ではない。

それは、人間とは「衣食住足りて礼節を知る」と言われ通りの生き物だからだ。国民の衣食住が安心できる状況であれば、あえて他国と衝突する必要はないからである。
(他国が攻めてきたときの自衛戦争は別である。)

 

このため、当時の経済的な状況を確認してみたい。

 

日露戦争のために大量の国債発行を行った。当時の国債は外貨建てであり返済する必要があった。
 (当時は金本位制のため金で返済)

・1904年(明治37年)〜 1905年(明治38年)の日露戦争の賠償として、南満洲鉄道の利権を得た。

・鉄道沿線における鉱山の経営など、南満洲鉄道沿線の開発に国家予算を投入した。

・日本政府は経済の立て直しに成功できず、不況が続いていた。

・1914年(大正3年)〜1918年(大正7年)に第一次世界対戦の戦争特需があり日本経済は持ち直した。

・ヨーロッパ諸国の復興にともない、戦争特需のバブルがはじけて不況になった。

・1923年(大正12年)に関東大震災が発生し、莫大な被害を被った。

高橋是清が金融政策を行い、不況は沈静化した。

・1929年(昭和4年)に世界恐慌が発生し、日本経済は危機的な状況になった。

高橋是清が金融政策を行い、デフレから脱却した。

 

上記のように当時の日本は経済状態が非常に不安定であったことがわかる。
多大な投資をした南満州鉄道の権益を守ることは、国の存亡に影響する重要事項であったこともわかる。